片付けのときによく聞く言葉
モノの整理しているときに
・子どもが使わなくなったおもちゃ
・サイズアウトした子ども服
・体形が変わって着られなくなった服
・買ったものの使わなかった便利グッズ
・全然使っていない頂き物のアレコレ
など「自分は使わないのだけど捨てられない、誰かが使ってくれるなら…」と思うことはありませんか?
※ここでの「モノの整理」はたくさんのモノを「必要・不必要」に分けて必要なモノだけを選ぶ作業のことをいいます。
こういった「どうしても捨てられないモノ」を無理に捨てる必要はありません。
でも、もし「誰かが使ってくれるなら…」という気持ちがあるのなら、捨てるのではなくて「手放す」ことを考えてみてはいかがでしょうか。
「捨てる」と「手放す」の違いとは?
「捨てる」と「手放す」との違いは、ざっくりと言うと
・捨てる=使わないモノをゴミとして処分する
・手放す=自分にとっては不用品でも、他に必要としている人がいたら使ってもらうために家から出す
ということです。
どちらも家から出すことに変わりはありませんが、捨てるより手放す方が罪悪感が少ないと感じる方も多いです。
そして手放す手段としては
・友人または知人に譲る
・どこかの団体に寄付をする
・バザーに出す
・リサイクルショップに持って行く
・フリーマーケットやネットショップで売る
など、いろいろな方法がありますが、「どの手放し方がいいのか」についてはご自身が「何を優先したいのか?」によって変わります。
例えば
・お金よりスピード重視、少しでも早くスッキリさせたい方は「捨てる」
・時間がかかってもいから少しでも多くのお金に変えたい方は「売る」
・お金や時間よりも誰かの役にたってもらえればいい方は「譲る」「寄付する」「バザーに出す」
といった具合に優先したいことは人それぞれ違いますし、どれを優先しても構いません。
一番大切なのは「自分自身が納得のいく方法を見つけること」です。
「捨てる」「手放す」に対する4つのタイプ
「捨てる」「手放す」ことに対しては次の4つのタイプに分けることができます。
1.「捨てる」ことも「手放す」こともできる
このタイプの方は「自分にとって必要なモノ」が分かれば、後はモノの状態によって「どの方法であれば自分とモノにとって最適か?」と臨機応変に考えることのできる方です。
こういった方は自分自身の基準に沿って、どんどんモノの整理を進めてください。すぐにスッキリさせることができます。
2.「手放す」ことは苦手だけど「捨てる」ことはできる
お金よりスピード重視で「まだ使えるかもしれないけど、すぐに処分してスッキリさせたい」というタイプの方です。(せっかちとも言う)
そのためリサイクルショップに持って行く、フリマアプリに出品するなどの手間を面倒くさいと感じて「えーい全部処分!今までありがとう!!」とサクッとゴミとして捨てる方がストレスが少ないです。
まだ使えそうなモノを捨てるのを見て「捨てるなんてもったいない」と言う人がいるかもしれませんが、自分自身が納得していれば問題ありませんのでね。
1つ1つのモノに感謝しながら処分していってくださいね。
3.「捨てる」ことは苦手だけど「手放す」ことはできる
1つ1つのモノに思い入れがある方や、高価なモノやあまり使っていないモノに対してこのように感じる方が多いです。
そして「誰かが使ってくれるなら手放せる」と思うのもこのタイプの特徴のひとつです。
ただ、「使ってくれる誰か」がすぐに見つかればいいんですけどね。
「使ってくれる誰かがすぐに見つからない場合はどうしましょうか?」という問題もあります。
念のため「使ってくれる誰か」が見つからないからと言って断れない相手に無理やり押し付けるなんて(しないとは思いますが)ダメですよと言っておきますね。
時間がかかってもいいから納得のいく手放し方を探すことは悪いことではありませんが、家を片付けることが目的であれば、納得のいく手放し方を探すのに時間をかけすぎるのはおすすめできません。
厳しい言い方になりますが、需要がなければモノの価値はないと同じですし、自分が思うモノの価値と他人が思うモノの価値が同じとも限らないのです。
だらだらと捨てられないモノを持ち続けることを防ぐためにも
いつまでに判断するのか?
どのくらいの値段なら手放せるのか?
など「手放す基準」を決めておくことをおすすめします。
4.「捨てる」ことも「手放す」こともできない
「捨てるも手放すも関係ない、自分の手元からなくなるのが嫌だ」と思う方です。
このタイプの方は、まず「どうして捨てることも手放すこともできないのだろうか?」を考えることが大事です。
まずは急がず焦らずしっかり時間をかけて、モノと自分の気持ちとに向き合ってみてくださいね。
モノが捨てられない理由は人それぞれ違います。
例えば
・子どもの頃にモノを捨てて「もったいない」と怒られた経験がある
・「捨てなきゃよかった」と思う経験をしたことがある
・経済的に苦労をした経験があり、モノがないと不安になる
・たくさんのモノに囲まれていると安心できる
・ゴミの分別で知らない人に怒られた経験があり、捨てるのが怖い
など、これら以外にもいろいろな理由があるのではなないでしょうか。
もしかしたら片付ける前に向き合わないといけない問題が見つかるかもしれません。
(そのときは専門機関に相談されることをおすすめします)
スッキリとした生活のためにできること
・「たくさんのモノ」に囲まれた空間で暮らしたい
・「自分が好きなモノ・使うモノ」だけに囲まれた空間で暮らしたい
あなたはどちらを望んでいますか?
もしすぐに答えが思いつかない場合は「自分の理想の暮らし」についてイメージしてみてください。
・床のモノを移動させることなく掃除機がかけたい
・家族みんなで食卓でご飯を食べたい
・子どもの友達を気持ちよく迎え入れたい
・リビングの床で伸び伸びとヨガが楽しみたい
このように、「自分の理想の暮らし」も人それぞれ違います。
ぜひ、自分が思うままに想像してみてくださいね。
そして「その理想の暮らしに必要なモノ」だけになった状態を想像するとどんな気持ちになるか考えてみましょう。
もし不安な気持ちになるなら、まだ「捨てる」ことも「手放す」こともしない方がいいでしょう。
なぜなら不安な気持ちと向き合う方が先だからです。
不安な気持ちになる場合はひとまず「使うモノ、大事なモノ」だけを選びとり、それ以外はひとまとめにして生活の邪魔にならない場所に移動させておくだけでも大丈夫です。
それだけでも普段の暮らしは楽になりますのでね。
でも、ワクワクするなら思い切って一歩前へ踏み出してみてはいかがでしょうか?
家をスッキリさせたいからといって、一度に全部のモノを捨てたり手放したりしなくても大丈夫です。
自分の気持ちと向き合いながら、ご自身の無理のないペースで進めてくださいね。