
子供部屋を作ったときに「どんな収納用品を購入しようか?」と考えても、どれがいいのか分からない方は多いのではないでしょうか。
セミナーでも「おすすめの収納用品を教えてください」というご質問を多くいただきます。
そのときに「〇〇という商品がいいですよ」と、すぐにお答えできればいいのですが…実際には難しいんですよね。
なぜなら「収納用品は入れるモノと置く場所に合わせて決める」からです。
子供部屋の大きさや造り、そして子供が持っているおもちゃやモノの種類や数は子供の数だけ違いますよね。
そのため全ての子供部屋にピッタリと合う収納用品はないのです。
もちろんあらゆる状況に使いやすい収納用品はありますが、稀に合わない場合もありますのでね。
私は「どんな収納用品がいいか?」よりも「どうやって収納用品を選んだらいいか?」を知っている方がいいと思っています。
収納用品を選ぶ基準
例えば洋服であれば好きなメーカー・ブランドだったり、好きな色やデザインで選びますよね。
そして自分のサイズに合ったモノを選びませんか?
同じように、収納用品もサイズが大事です。
※ここでいうサイズは「中に入れるモノと置き場所」のサイズです。
まずは「中に何を入れるか?」ということを考え、そして「どこに置くか」を考えましょう。
それぞれのサイズを計ったら、半分決まったも同じです。
あとは
・置き場所に合わせた素材
・色やデザイン
・価格
・買い足す可能性があるかどうか
などを考えて、収納用品を選びます。
気に入った収納用品が見つかるまでは、近いサイズの空き箱や紙袋を使って(仮)の置き場所を作っておきましょう。
そうすることによって収納用品を探す時間を稼ぐことができますし、「使いにくい」と感じたときにもすぐにサイズや場所を変更することができます。
収納用品を購入した後では「せっかく買ったのだから」と使いにくいままの状態で我慢することになりかねません。
そしてその購入した収納用品が「捨てられないモノ」になる恐れもあります。
そうならないためにも、収納用品は急いで購入するのではなく、気に入ったモノが見つかるまで根気よく探してくださいね。
子供部屋の収納用品を選ぶときの注意点
子供部屋の収納用品を選ぶとき、意識して欲しいことが1つあります。
それは「子供の成長に合わせて変化できるかどうか」ということです。
例えば子供の小学校入学準備で購入するモノで一番に思い浮かぶのが「ランドセル」じゃないでしょうか。
そしてランドセルを購入すると同時に、置き場所を作ろうと考える親御さんも多いかと思います。
でも、ここで考えて欲しいのが「ランドセルを使う期間」です。
基本的に、ランドセルを使うのは小学校の6年間。
その後は中学、さらにその後は・・・と続きますよね。
小学生と中学生ではランドセルからスクールバッグに変わるだけでなく、使う教材もガラリと変わります。
もし部活動を始めるのであれば、ウエアや道具も増えることでしょう。
そうなるとランドセル専用の収納棚では収まりきらなくなる可能性があります。
我が家の長男は中学生になったときに陸上部に入りました。
私は「陸上部なら練習着とシューズがあればいいから、そんなに収納を増やす必要もないかな」…と思っていたのですが、これが大きな間違いでした。
- 練習着だけでも朝練と午後練で2セット×洗い替え
- 大会用のウエアと冬用の防寒ウエア
- シューズは練習用と大会用とが別に必要
- 体のケアをするための道具や自主練習用の道具
など、びっくりするくらいのモノが増えましてね。
(しかも四種競技という種目の選手だったため、大会用のシューズだけで何足いるの?という状態でした。)
どんどん増える部活動のウエアや道具に、長男とギャーギャー揉めながら収納を考えたのは苦い思い出です。
どんな部活動でも、表面上だけでは分からないけど必要なモノってあると思います。
しかも子供が中学生になって「この部活にする!」と決めるまでは何が必要になるかは分かりません。
そしていざ入部すると、落ち着いて収納を考える余裕はありませんのでね。
あらかじめスペースに余裕をもたせておくことが大事だなと、身に染みて思いました。
もちろん6年間使うためだけにランドセル専用の収納用品を購入するのでも構いません。
ただしそれは6年後、子供が小学校を卒業するときに手放せる、または別の使いみちがある場合に限ります。
もし「6年で手放すのはもったいない」と思うのであれば、卒業後も使えるような収納用品がいいのでは?と思っています。
じゃあどうやって選んだらいいの?という話ですが。
- できるだけシンプルなデザインのモノ
- 同じ棚が追加で買い足せる、棚板の高さが変更できる、棚板が増やせるなど、子供の成長に合わせて収納も成長できるようなモノ
この2つを意識して選ぶのがおすすめです。
まとめ
収納を考えるときは「中に何を入れるか」を考えると同時に
どこで使うか
誰が使うか
いつまで使うか
ということを考えることも大事です。
子供部屋の収納を考えるとき、つい目の前のモノを中心に考えて専用の収納用品を選んでしまいがちです。
もちろん、それが悪いわけではありません。
専用の収納用品はそれだけ使いやすいようにできていますのでね。
でも、子供が成長すれば使うモノも変わります。
子供が成長した時にも収納が変わらずにそのままでは、子供が使いにくかったり、入れたいモノが入りきらなくて溢れたりする恐れがあります。
そうならないためにも、専用の収納用品を選ぶのであれば「役目を終えたら手放せるモノ」を選ぶ。
もし手放すことが苦手なのであれば「成長させることができる収納」を選ぶ。
ここを意識すれば、ぴったりの収納用品を見つけることができますよ。