なかなか終わらない片付けにイライラしていませんか?
毎日のおもちゃの片付けで「大人が思っている以上に時間がかかった」「片付けていたと思ったらいつの間にかおもちゃで遊んでいた」ということはありませんか?
そのためせっかく作った食事が冷めてしまったり、寝る時間がいつもより遅くなったりすると「なんでもっと早く片付けてくれなかったの!」とイライラしますよね。
そして
「どうして1人で全部片付けることができないんだろう?」
「もしかしたら、私の教え方が悪かったのかしら…」
などと不安になるかもしれません。
・片付けやすいおもちゃの収納場所を決めているのに片付けに時間がかかる
・片付けの途中で子どもが遊んでしまってなかなか終わらない
という場合は、おもちゃの量が多いために片付けの途中で集中力が切れてしまうサインです。
子どもが集中できる時間
子どもが何かに集中できる時間は
・未就学児だと年齢×1~1.5分
・小学生だと学年×10分
だといわれています。
※子どもの性格や体調によってバラつきがあったり、何をしているか?によっても集中できる時間は変わります。
例えば小さい子ども向けのテレビ番組などは、5~10分くらいの短い時間で内容が変わっていませんか?
テレビ番組のように子どもが好きそうなことでさえ、集中して見られる時間に限界があるということを考えると、片付けに対する集中力が長くは続かないというのは仕方がないことですよね。
だからこそ、子どもにサクッと片付けてもらうためには子どもが集中できる時間で片付けられる量にしておくことが大事になってきます。
子どもが集中して片付けられるおもちゃの量を考える
では、「子どもが集中できる時間で片付けられるおもちゃの量」ってどのくらいなのでしょうか?
例えば「収納用のカゴ〇個分」のように明確な基準があれば分かりやすいのですが、残念ながらそうはいきません。
なぜならおもちゃの量が多いかどうかを判断するときの判断基準の主役は子どもだからです。
同じ時間でも片付けられるおもちゃの量は子供によって違います。
そのため年齢とか性別とかだけで簡単に決められるものではありません。
ではどうしたらちょうどいいおもちゃの量が分かるのでしょうか?
先ほどの「子どもが集中できる時間の目安」を参考に考えると、小学生くらいだと子どもが1人で10分以内に片付けられる量までがその子にとってちょうどいいおもちゃの量ということになります。
ただ、遊んだ後は疲れていることが多いですからね。
子どもが1人で5分以内に片付けられる量までというのを目安にしていただければいいかと思います。
そして未就学の子どもの場合は大人と一緒に片付けることが多いため「大人と一緒に5分以内で片付けられる量まで」を目安にしても大丈夫です。
今片付けにかかっている時間を知ろう
子どもにとってちょうどいいおもちゃの量の目安が分かったら、実際に今あるおもちゃが多いかどうか調べてみましょう。
まずはいつも通りに片付けて、どのくらいの時間がかかるか調べてみます。
といっても、ストップウォッチを持って時間を計る必要はありません。
例えば、あなたのお子さんが好きな歌はありますか?
その歌の長さはどのくらいですか?
1曲2~3分くらいなら2回分、1曲4~5分くらいなら1回分を目安にして、その歌を流しながら片付けてみましょう。
(場合によっては一緒に片付けても大丈夫です)
その歌が流れている時間内に片付けられなかったら、おもちゃの量が多くて片付けが負担になっている可能性があるということになります。
おもちゃの量が多かった時の対処法
実際におもちゃを片付ける時間を計ってみて、量が多いと感じたときに「うちのおもちゃは量が多い!減らさなきゃ!!」と、いきなり減らさなくても大丈夫です。
どんなおもちゃも子どもにとっては大切なモノ。
多くて片付けが大変だからといって急に数を減らすと言われたら、子どもにとっては一大事です。
まずは
・なぜおもちゃの量を減らすのか
・どのくらいの量まで減らすのか
この2点をしっかり子どもに説明してあげてください。
そして子どもが納得してからおもちゃの整理をする日にちを決めて、子どもと一緒に少しずつおもちゃの整理をしていきましょう。
(整理とは、今ある全部のおもちゃを「遊んでいるおもちゃ」と「遊んでいないおもちゃ」に分けて「今遊んでいるおもちゃ」だけを選ぶことです。)
子どもと一緒に整理した後の「遊んでいないおもちゃ」はすぐに捨てなくても構いません。
ひとまとめにして子ども部屋やおもちゃ置き場とは違う場所に移動させるだけでも大丈夫です。
大事なのは「子どもが自分で片付けられる量を知ること」です。
そしておもちゃの量が多いかどうかの判断基準の主役は「おもちゃの持ち主である子ども」です。
もし子どもと一緒に整理して「遊ばない」と判断したはずのおもちゃを「やっぱりまだ遊びたい」と子どもが言ってきたときは、遊んでいるおもちゃのどれかと入れ替える形で復活させてあげてください。
そうすれば子ども部屋やおもちゃ置き場のおもちゃの量は大きく変わりません。
おもちゃの片付けが子どもにとってストレスにならない毎日を送ることができるように、無理なく片付けられる量を一緒に考えてあげてくださいね。