祖父母から届く子どもへの贈り物
おもちゃや絵本・洋服など、子どもへと届く祖父母からのプレゼントに困っていませんか?
祖父母からすると「かわいい孫のためにと思っての行動」、つまり決して意地悪な気持ちではなく、愛情からくる行動なんですけどね。
受け取る側からすると「ありがたいのだけど、モノが増え過ぎるのも困るし…」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
とはいえ我が子のためにしてくれたことだと思うと、その行為と気持ちを簡単に無下にするわけにもいかず、モヤモヤだけが残ります。
このようなときは「祖父母が贈ってくれた気持ち」と「祖父母か送ってくれたモノ」とを分けて考えてみましょう。
祖父母が贈ってくれた気持ち
基本的に、祖父母が子どもにプレゼントを贈ってくれるのは「孫の喜ぶ姿が見たいから」です。
そのため孫である子どもが喜ぶと思うことと、親である私達がモノが増えすぎて困っていることをどう思うかは別問題なのです。
だからこそ、簡単に無下にできないけどなんか腹立つんですよね。
「やみくもにモノが増えると困るのはこっちなんですけど!」と叫びたい気持ち、お察しします。
祖父母が贈ってくれたモノ
祖父母からの贈り物として届くおもちゃや本、洋服など。
あれば助かるモノもあるかもしれませんが、必ずしも毎回助かるというわけではないのではないでしょうか。
そう、助かる贈り物もあれば、困る贈り物もある。
ここが問題なのです。
例えば
・着心地やデザインが子どもの好みに合わない服
・シミや汚れだらけの子ども服のおさがり
・大きすぎて置き場所に困るおもちゃ
・楽器など、音が鳴るため近所への迷惑を考えてしまうおもちゃ
・子どもの年齢や好みに合わない知育玩具
・大人が読ませたいと思っている本
などは感謝よりも怒りの気持ちの方が大きくなってしまいませんか?
だからといって「迷惑だ」とも言いにくいのが困るわけですよね。
助かるときもあるからこそ、お互いに気まずくならないつきあい方が大事になってくるのだと思います。
気持ちとモノとを分けて考える
祖父母が子どもに贈り物をするのは孫に喜んで欲しいから。
贈り物は助かるときもあるけど「想定外の、我が家の事情に合わない贈り物」は困る。
この2点を踏まえて、贈り物で気まずくならない祖父母とのつきあい方を考えてみましょう。
まずは「感謝の気持ち」を伝えることから
こちらがどんなに「いらない」と思っても、我が子のためにと考えたり買いに行ったりと「お金や労力」を使ってくださったことは事実です。
そう思うと、まずは素直に「ありがとう」と伝えるのが大事だと思います。
もらったモノがどんなモノであれ、まずは受け取ることにして、お礼を伝えましょう。
そして子どもが祖父母のことを嫌いにならないように、もらったモノで態度を変えるという姿を子どもに見せないように気をつけることも大事です。
(子どもは見ていないようで、ちゃんと見ていますのでね。)
このように相手の気持ちを一旦受け止めてから、次の作戦に移ります。
祖父母に断るときの言葉選び
次々に届くモノを祖父母からの愛情だと思って「ありがとう」と素直に受け取ってばかりでは、予定外のモノが増えるだけですよね。
そこで、ちょっとだけ言い方を工夫してみましょう。
どんなに迷惑に思っていても
「こんなのもらっても迷惑だし」
「もう次からはやめてよ、困るから」なんて言い方ではケンカになるだけですからね。
(実はつい言ってしまってケンカになったのは、私です)
我が家の場合、何度も話し合いをして「孫が喜ぶ姿が見たいだけ」ということが分かりました。
でも、そのための行為が「迷惑」だなんて悲しすぎるじゃないですか。
だからこそ、断るときの言葉は慎重に選ぶことが大切なのではないかと学びました。
散々考えた結果
「ありがたいのだけど、今は片づけの練習中だから、モノを増やさないようにしている」
「子どもが自分で大切なモノを選べるようになるために、協力して欲しい」
など、あくまでも「子どものために協力してもらう」という表現にしてお願いすることによって、事前に相談してもらえるようになったのは大きな収穫でした。
(洋服は実際に私抜きで子どもと一緒に買いに行ってもらい、好きなデザインを理解してもらうことに成功しました)
ここぞという時のおねだり作戦
我が家はたくさんの話し合いの結果「いつも断られるけんな」なんて言われながらも、モノの届く回数はかなり少なくなってきました。
ただ、いつも断ってばかりで、お互い意固地になるのも寂しいですよね。
そこで次に考えたのは「おねだり」作戦です。
実は祖父母も「孫に喜んで欲しいけど、何を贈ったらいいか分からない」と困っている様子だったため、せっかくなら思い切ってリクエストするのもいいんじゃないかと思いましてね。
例えば年に1回の誕生日とか、小学校入学時のランドセルとか。
「時々こちらからおねだりをしてもいいか?」と、相談してみました。
おかげで「もらったものの、ほとんど使わない」というモノが届くことは減らせることができるようになったと思います。
祖父母には自分たちの人生を生きて欲しい
子どものための「おねだり作戦」が効果的だったからといって、おねだりが過ぎて祖父母が「孫疲れ」になってしまったら、それこそ本末転倒というものです。
できるだけ長く元気でいてもらうためにも、無理なお願いをしないこと、そして祖父母に「自分たちの人生」を楽しんでもらうことも大切です。
断りすぎず、受け取りすぎずの微妙なラインを意識しつつ、お互いの「ちょうどいい距離感」を見つけながら、いい関係が築けるといいですね。