おもちゃの量が多ければ多いほど、子どもが片付けるときの負担が増えます。
そこで大切なのは、おもちゃの整理をして子どもが片付けられる量を維持することです。
おもちゃの整理とは、今あるおもちゃを「遊んでいるおもちゃ」と「遊んでいないおもちゃ」に分けて「遊んでいるおもちゃ」を選ぶことです。
とはいえ、おもちゃは子どもにとって大切なモノ。
「量が多い」という理由だけではおもちゃを整理することに納得できないこともあります。
だからといって「子どもがいないときにこっそり整理して量を減らす」というのはよくありません。
子どもがその気になりやすいタイミングを狙って、一緒におもちゃの整理をするように声をかけてみましょう。
子どもをおもちゃの整理に誘いやすいタイミング
子どもをおもちゃの整理に誘いやすいタイミングは、子どもの誕生日の前とクリスマスの前です。
なぜかというと、どちらもおもちゃの整理をした後に「プレゼントとしておもちゃが届く」可能性が高いからです。
整理収納の基本では「1つ増えたら1つ減らす」と教わりますが、あえて増える前に整理をするのには理由があります。
それは
・あらかじめ置き場所を作っておくことで、すぐに遊べてすぐに片付けることができる
・おもちゃが届いた後だと遊びたい気持ちが強くて子どもがおもちゃの整理をする気持ちになりにくい
という2つです。
特にクリスマスは年末に近いこともあり、年末年始の予定が入っていることも多く、おもちゃが届いた後だとおもちゃの整理の時間を確保することが難しくありませんか?
それにせっかく整理して捨てると判断してもゴミの回収スケジュールの都合などで捨てられなかったり、リサイクルショップなどに持って行く時間がとれなかったりで、すぐに家から出すことが難しい場合もあります。
ただ「整理=捨てる」ではありませんのでね。
遊んでいないおもちゃをすぐには捨てない場合は、ひとまとめにして別の場所へ移動させるだけでも大丈夫です。
おもちゃが届くことが分かっている場合にあらかじめおもちゃの整理をしておけば、新しいおもちゃが届いたらすぐにゆっくりと遊ばせてあげることができますし、遊んだ後もすぐに片付けができますよ。
おもちゃの整理の目的
「おもちゃの整理をする」というと、つい「いらないおもちゃを捨てる」と考えてしまいがちですが、本来のおもちゃの整理の目的は「子どもにとって片付けの負担が少ない、ちょうどいいおもちゃの量にすること」です。
そしておもちゃの整理をするときは「選んだおもちゃを捨てる、手放す」という気持ちで選ぶより「好きなおもちゃを選ぶ」方が選びやすいです。
そのため子どもと一緒におもちゃの整理をするときは「使っていないおもちゃはどれ?」と聞くよりも「今遊んでいるおもちゃはどれ?」と聞いてあげてくださいね。
もしかしたら「どれも遊んでる!」と言うかもしれません。
その場合は
「一番好きなおもちゃはどれかな?」
「好きなおもちゃを順番に〇個、教えてくれる?」
といった具合に、子どもが好きだと思っているおもちゃを選んでもらっても構いません。
おもちゃの整理の注意点
子どもと一緒におもちゃの整理をするときに大事なことは次の2つです。
1.事前に子どもと話をする
2.子どもと一緒におもちゃの整理をする
事前に話をする理由とポイント
大人が「おもちゃの量が多く、整理をしなくてはいけない」と思っていても、子どもも同じように思っているとは限りません。
そして「なぜおもちゃを整理しなくてはいけないのか?」ということが納得できなければ、気持ちよくおもちゃの整理をすることは難しいでしょう。
なぜなら例え片付けが大変でも、おもちゃは子どもにとって大切なモノだからです。
そのため
おもちゃを整理する理由
どのくらいの量がちょうどいいか
いつおもちゃの整理をするか
などを子どもに事前に話してあげてください。
そして、このときに「おもちゃを減らさないとプレゼントはないよ」という言い方は避けましょう。
「おもちゃの整理をしないと嫌なことがある」と思いながらおもちゃの整理をするなんて、悲しいじゃないですか。
それよりも「頑張るといいことがある」と思える方が子どものやる気につながります。
できれば「新しいおもちゃが届く前に、置き場所を作っておこうよ」といった具合に、できるだけ前向きな気持ちになるような声かけをしてあげてくださいね。
子どもと一緒におもちゃの整理をする理由とポイント
子どもと一緒におもちゃの整理をすると「全部いる!」と言い出す、途中で遊びだすなどで時間がかかることはよくあることです。
そのため「子どもがいない間にこっそりおもちゃを整理しよう」という方もいるかもしれません。
でも、例え我が子でも、子どもがいない間に勝手におもちゃの整理をするのはよくありません。
なぜならおもちゃの持ち主は子どもだからです。
もし、自分が仕事や買い物などで外出している間に家族が自分のモノを勝手に整理して捨ててしまっていたらどう思いますか?
それがずっと使っていなかったモノだとしても、嫌な気持ちになるのではないでしょうか。
それは子どもでも同じことです。
どんなおもちゃを大切に思っているかは、持ち主である子どもにしか分かりません。
例えばお店で買った高価なおもちゃより、自分で作った工作物の方が大事だということだってあります。
子どもと一緒におもちゃの整理をするのは時間がかかります。
だからと言って、子どもがいないときにこっそり整理をすると親子の信頼関係にヒビが入る恐れがありますのでね。
おもちゃの整理は必ず子どもと一緒にしてあげてくださいね。
もし、どうしても「遊んでいないけど捨てたり手放したりするのは嫌!」というおもちゃがある場合は、無理に捨てたり手放したりする必要はありません。
ひとまとめにして、子どものおもちゃを片付ける場所とは違うところに保管しておいてあげてください。
そして次のおもちゃの整理のタイミングで、保管していたおもちゃも一緒にどうするか?を考れば大丈夫ですし、何度同じことを繰り返してもいいのです。
そしてもし「別の場所に置いているおもちゃで遊びたい」と言った場合は、おもちゃ置き場にあるおもちゃのどれかと入れ替えることで「今遊んでいるおもちゃ」の量を維持することができます。
子どもはおもちゃが大好きです。
でも、量が増えすぎるとそれだけ片付けの負担になります。
そうならないためにも
子どもの誕生日の前
クリスマスの前
など、新しいおもちゃが届く可能性がある前などのタイミングを上手に利用して、子どもと一緒におもちゃの整理をするようにしてくださいね。